グッドドクター最終回にて、脳死の臓器移植を描いた大変重いテーマを扱ったものとなりました。
これは非常に重いテーマであり、倫理・道徳的な話であるので
もし私が作り手なら批判を恐れ避けたい非常に繊細なテーマを扱った制作チームは
本当にすごいなと思います。
グッドドクター脳死の臓器移植
https://twitter.com/GoodDoctor2018/status/1040219818891206656
グッドドクター最終回は非常に重いテーマでありました。
しかし、ドラマではそれぞれの立場と、その思いの変化をしっかり描いており、
「自分がその立場だったら」と考えることをした人が多かったネットの反応が散見されました。
私自身も自分がもしそうだったら、と想像しいろいろと考えさせられました。
答えは難しくひとつではないと思いますが、こうして自分と違う立場の人のことを想像し、あれこれと考えることに
すごく意味があったと思います。
特に臓器を提供する側が子供の場合は、親の判断は非常に難しいし
親にそれを提案することは非常にセンシティブなことです。
脳死の臓器移植はつまりは、本人の意志が確認できない状態の場合が多いので
こうして長く議論される問題でありますが
グッドドクターがひとつ、多くの人に考えさせるきっかけとなったことは非常に良いと思います。
ネットではこうした脳死の問題に関して、賛成・反対、その理由について
それぞれが自分の思いをつぶやいていて、非常に有意義なドラマだと感じました。
ネットの意見・反応まとめ
脳死した女の子は天使となって 多くの人たちに “健康”を届けるんだね
現実はそううまくはいかないよなぁ
出典:twitter
脳死の臓器移植の問題点の整理
調べていて分かったことをシェアします。
脳死に関しては調べれば調べるほど問題点が浮かび上がってきます。
・脳死の定義。15歳未満の子供は回復力も高いため、判定が難しい。
・1997年の法律では条件が厳しくて提供者がほとんどいなかった。2010年に法律が改正され提供者は多くなった
*2010年前では15歳以下の子の臓器移植は認められなかったようです。
・2010年の改定で以下のようになり提供者が増えました。
①臓器提供を行う本人の意思が不明でも、家族が書面で承諾すれば提供が可能となった、
②15歳未満でも、脳死判定がされれば、臓器提供が可能になった、
③15歳以上のドナー希望者が生前に意思表示を書面に残していれば、親族への優先提供が認められるようになった
出典:http://www.kokouno-mes.com/transplant.html
・移植コーディネーターが不足している
・ドナーの家族が、術後に後悔する場合も
・ドナーの家族をケアすることは未整備
特に今回ドラマであったように15歳未満の子供の臓器提供に関しては
専門家の中で賛否の意見があるようです。
まとめ
ドラマや映画の力は大きいもので
考えさせられるきっかけとなりますし
考えが変わる人も出てきます。
ちなみに日本では臓器提供の意志は、免許証の裏にありますね。
ある国はほぼ100%、ある国では4%くらい。
それは、ただチェック方法の違いでこれだけ差があるのです。
100%の国は「拒否したい時はチェックしてください」となっていて
チェックしない人が多い。
4%の句には複雑にチェックする項目がある。ただそれだけが大きな原因のようです。
日本の%は確認できませんでしたが、方式としては4%の国に近いです。
実は私もチェックしていませんでした。
このドラマをきっかけにチェックを入れるか考えていきたいと思います。
最後にこのような重いテーマを描く大変さを思うと本当に制作側は大変だったと思います。素晴らしいドラマをありがとうございました!
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