4月19日からスタートするフジテレビのドラマ「モンテクリスト伯」。
1話のあらすじが番組ホームページに掲載されて原作との違いが話題になっています。
ネットでは「これ原作じゃなくてモチーフでしょ?」とか「どこまで原作準拠なのか楽しみ」などと云ったたくさんの意見が噴出しているのです。
ドラマ「モンテクリスト伯」と原作との違いを、設定段階で比較しまとめてみました。
「モンテクリスト伯」ドラマと原作との違い
フジテレビのドラマ「モンテクリスト伯」は、番組ホームページのスタッフ欄に、原作がアレクサンドル・デュマ(仏)の1841年の作品「モンテ・クリスト伯」であることが記載されています。
しかし、同じ番組ホームページのイントロダクションや1話のあらすじを見る限り、設定が原作と違うところと、原作に準拠しているところがあることに気が付きます。
そこで、ドラマがスタートする前の設定段階ですが、ドラマと原作の違いを比較します。
まず最初に、デュマの小説「モンテ・クリスト伯」の概略をおさらいしておきます。
原作は、実直な船乗りの男エドモン・ダンテスが出世を妬まれ卑劣な策略に掛かり、婚約者を奪われそしてすべてを奪われて、冤罪により遠い島の牢獄で15年間もの期間、幽閉された後に幸運を掴み大金持ちになって帰国し、復讐の鬼になって恨みを晴らす物語です。
では、設定段階でドラマと原作の違いはどこなのでしょうか?
列挙してみました。
・主人公が、原作では船乗りで一等航海士のエドモン・ダンテスですが、ドラマでは漁師の柴門暖(さいもん だん)。職業が違います。
・主人公を陥れる3人の人物の立場が違う。
原作では会計士のダングラールが、ドラマでは漁業会社の先輩社員・神楽清(かぐら きよし)。
原作では漁師のフェルナンが、ドラマでは売れない役者・南条幸男(なんじょう ゆきお)。
原作では検事代理のヴィルフォールが、ドラマでは警視庁公安部の警察官・入間公平(いるまこうへい)。
そしてこれが一番の大きな違いなのですが、
・主人公が逮捕される理由が、原作ではすでに投獄されていたナポレオンの協力者だと嫌疑をかけられたことでしたが、ドラマでは外国人テロリストを支援したという理由でした。
逆に、原作とドラマの共通点を挙げるとすれば、
・冤罪とそれを晴らそうとする復讐の物語である。
・結婚式当日に主人公が逮捕される。
・主人公の幸福を妬む男とその人間を利用して主人公を陥れようとする人物が登場する。
・無実の罪に陥れ主人公を投獄した官憲の人間が登場する。
と云うところでしょうか。
全体としてみれば、設定に違いはあっても大筋では原作に近い内容でドラマはスタートするものと思われます。
「モンテクリスト伯」1話の原作との違いで注目箇所は?
ただし、原作とドラマが一見似ていて違う設定であることに疑問な箇所もあります。
それは、ドラマの主人公・柴門暖がテロリストを支援した罪で15年間投獄されるのが外国の監獄であることです。
デュマの書いた原作小説「モンテクリスト伯」では、主人公・エドモン・ダンテスは政治犯ナポレオンの協力者として、フランス領内マルセイユ沖のイフ島に実際にあるシャトー・ディフと呼ばれた牢獄に14年間収監されています。
一見、長期間に渡り遠方の地で無実の罪により投獄されるという設定は同じなのですが、何故に柴門暖が収監されたのが外国の監獄であるのかが謎なのです。
おそらく、1話の展開の中で明らかにされることになると思うのですが、ここは注目する箇所ですね。
原作との違いについてネットの感想は?
テレビでモンテクリスト伯やるみたいなんですけど、どうせこれ原作じゃなくてモチーフでしょ?
— めてろ長官 (@mirudake12) 2018年3月27日
モンテクリスト伯のドラマやるんだけど、これは原作に似せて作るのかな?
— すずめはヒンナ (@72suzu) 2018年3月15日
いや、もはやモンテクリスト伯という原作名使って欲しくないよ(>_<)偉大なる小説家デュマに失礼すぎる。
— ゆかり (@labuuko) 2018年3月5日
明日からドラマでモンテクリスト伯が始まるらしくて、どこまで原作準拠なのかどんなアレンジが加えられているのかとても楽しみ
— マキシマムナガオ (@Dimbula021) 2018年4月3日
モンテクリスト伯は原作読んだわ…
本当に面白いからドラマ期待してる— ろくちゃん (@rokuqaa) 2018年4月3日
まとめ
ドラマ「モンテクリスト伯」と原作との違いを比較してきましたが、原作の内容を大きく逸脱するような脚色はされていないようです。
あとは出演陣の演技力で、原作と比べても引けを取らないスケールの大きな見ごたえのあるドラマにして欲しいですね。
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