画像出典:「ブラックペアン」Instagramより
4月からスタートするTBS日曜劇場は二宮和也主演でドラマ「ブラックペアン」が放送されます。
原作は海堂尊の「ブラックペアン1988」(講談社文庫)で、脚本は「小さな巨人」「都庁爆破」を書いた丑尾健太郎です。
医療現場の問題点を鋭く突いた原作小説「ブラックペアン」の感想をまとめてみました。
ブラックペアンの原作とは?
「ブラックペアン」は「チームバチスタの栄光」と「ジェネラル・ルージュの凱旋」との3部作になっていて医療現場の問題点を小説というフィクションの世界で伝えようとする作品です。
医師として患者の命を助けるという強いハートを持つ外科医・渡海征司郎が、患者への癌告知、大学病院内での権力争いや製薬会社や医療器具メーカーとの癒着などに立ち向かう姿を描いた物語、それが「ブラックペアン」です。
タイトルになっている「ブラックペアン」の「ペアン」とは手術用器具で血管や臓器をつかんだり引っ張たりするのに使用する鋏(はさみ)のような形をした器具「止血鉗子(しけつかんし)」
のことです。
ストーリーでは真っ黒なペアンを通常の手術器具の中に含ませている東城大学医学部付属病院の権威医師・佐伯教授が「ブラックペアン」のタイトルの由来となっています。
「ブラックペアン」にどんな意味が込められているのか?ドラマを見てもっと深く知りたいですね。
ブラックペアン原作の感想
海堂尊の「新装版 ブラックペアン1988」(講談社文庫)の読後感想が「読者メーター」や「Amazonカスタマーレビュー」に寄せられています。
「常に次が気になる、面白い作品でした」
「医療の心は変わらないのだと実感しました」
「どの登場人物も人間味があって好きでした」
「佐伯教授が患者の体内にペアンを残したのは、医療ミスではなく、故意だった」
「ブラックペアンにはそういう戒めの気持ちがあったんだな。」
「医学の進歩と変化って凄いなあ…と改めて感じます」
「読んでよかったと思える作品でした。」
「スジが分かっていても再読に耐える小説」
「佐伯教授がブラックペアンを患者の体内に留置してくるのは仕方ない」
「手法として、やむおえない事であれば、理解し合えるはずだ」
出典:読者メーター、Amazonカスタマーレビュー
ブラックペアン原作者の海堂尊とは?
ここで「ブラックペアン1988」の原作者・海堂尊(かいどう たける)氏についても紹介しておきたいと思います。
まず海堂尊はペンネームで本名は公開されていないのですが、年齢は1961年生まれの現在56歳の小説家です。
しかし、海堂尊は驚くべき経歴の持ち主でもあったのです。
海堂尊氏は、1997年に千葉大学の大学院を卒業した医学博士だったのですが、ある事情でそれから17年間続けた病理医を2010年3月に辞めることになります。
医師時代にも日本の医療問題をとりあげた小説など多くの著書を世に出していた海堂氏ですが、現在も様々分野の小説を書き続けています。
では海堂尊氏に何があったのでしょうか?
Ai(死亡時画像診断)導入をめぐる深山正久東大教授への批判をブログに書き込んだことで名誉毀損の訴えを起こされた事件があったのです。
その裁判の結果、海堂尊氏は損害賠償金を払う判決を受けて直後に病理医を辞め、小説家に専念することになったのです。
まとめ
実際に医療の現場にいた海堂尊氏が書いた小説を原作とするドラマ「ブラックペアン」がTBS日曜劇場でどのように描かれるのかが楽しみですね。
そこがドラマ化で期待できる理由でもありポイントですね。
それにしても「ブラックペアン」に登場する佐伯教授って誰なんでしょう?
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